【講演会記事】26歳でエンジニアになったら人生変わった話

【講演会記事】26歳でエンジニアになったら人生変わった話

 「転職業界から見たエンジニア」「今の大学生に伝えたいこと」についてリクルートの遠竹様に語っていただきました!ここでは講演内容と、POSSE生が得た新たな知見についてご紹介します! あなたもこの記事でパラダイムシフトしませんか?

筆者のプロフィール

名前:石井 潤

期生・性別:1.0期生・男
大学・学部:立教大学・経営学部(2020年入学)
POSSEで頑張りたいこと:マーケ局の活動

筆者厳選!講演会のポイント4選

1. 転職業界から見たエンジニアの話
2. エンジニアを経験した今伝えたいこと
3. 大学時代のおすすめの過ごし方
4. プログラミングを学ぶ皆さんにメッセージ

 エンジニアだけでなく、色々な職種を経験された遠竹さんから、POSSEメンバーのために講演をして頂きました!その講演を今回のPOSSEブログでは以上の4部構成でお届けしていきます!それではGO!共愛継投!

講演者のプロフィール

お名前:遠竹 悠さん

・大阪大学工学部卒業(2014)
・大阪大学工学研究科修了(2016)
・株式会社リクルートキャリアに新卒入社後、新卒採用および法人営業を経験
・社内の異動希望制度を利用し、未経験からエンジニアとして株式会社リクルートテクノロジーズへ移籍
・サーバーサイドエンジニアとして開発業務を行う
・社内の新規事業制度RINGにリーダーとして起案し、約1000の起案の中から上位6つに選出され、新規事業の検討を進める
・現在は起案したサービスの実現およびプロダクト企画業務に従事

転職業界から見たエンジニアの話

 大学生は新卒就活をイメージしがちですが、今後のキャリア形成を意識して転職業界から見たエンジニアについてお話してくださいました。

転職では職種は変えにくい
 特に専門性の高い職種への転職は基本的に難しく、 先に専門性の高い職種についた方が将来の可能性が広がるとのことです。

新卒採用と中途採用の違い
 新卒はポテンシャル採用のイメージです。何にでもなれるかもしれないので、可能性が無限大。中途採用はどんなスキルを身に着けるかによって将来が決まってくる、と仰っていました。

転職の考え方
・業界と変えることと職種を変えること、両方を変えることに難易度の差があると話されていました。同じ業界から同じ職種→この場合は年収アップが主な目的
・業界が変わるパターン→業務内容はそれほど変化なし
・異なる職種に変わる(営業→エンジニア)→ハードルが上がる。企業側にメリットがないから。
・異業界異職種→これができるのは若いうちだけ。チャレンジしましょう!

職種によって転職ハードルも異なる
 職種によって専門性の高い仕事つまりすぐににできる仕事とすぐにはできない仕事があるとおっしゃっていました。マーケティングや接客などは、やろうとすればある程度すぐできるようになる。一方、経理やエンジニアは学ばなければいけないことが多いため、すぐにできる仕事ではなく、努力しないとなることができない。と仰っていました。年を取っても専門性が高い職種から低い職種は転職できるけど、逆は大変そうですね。エンジニアに転職するのは大変なので、早めにプログラミングを勉強することの重要性が身に沁みました!

エンジニアは世の中から求められている
 日本では深刻なエンジニア不足で、企業はエンジニアを求めています。人が欲しい企業と転職したい人のギャップが大きいことを、求人倍率の観点から客観的に説明してくださいました。

求人倍率 = 求人数÷転職希望者数
 求人倍率とは世の中から求められている度合いがわかる一つの指標です。数値が大きい方が世の中から求められているということ。IT・通信業界の求人倍率は6.41倍、技術系(IT・通信)の職種の求人倍率は9.17倍なことから、ITエンジニアは「欲しい」に対して人がいないことがわかります!(【転職求人倍率】求人倍率は+0.29ptの2.15倍。求人数は増加し、転職希望者数は減少したことで、求人倍率は上昇。 |転職ならdoda(デューダ) )

 遠竹さんの聞いた話によると、中途採用だけでなく、新卒採用でもどの会社も優秀なエンジニアの採用に苦戦するといった事態が起きているそうです。理由として、エンジニアにとって、メリットがある企業じゃないとエンジニアは入社しないから。なぜこの事態が起きるのかというと、転職したい人に対して欲しい企業が多すぎる問題、つまり求人倍率が高いため、優秀なエンジニアが引っ張りだこになっているのです。エンジニアは売り手市場ってことです!

求人倍率が高いとどうなる?
 人の夢は終わらねぇ!(黒ひげ風)ということで、人には夢があり、やりたいことがあります。それもどんどん出てきます。そうなるとやりたいことを形にするエンジニアはどんどん必要になります。
 求人倍率が高いと具体的にどうなるのでしょうか?

・年収が上がりやすい
 →企業は採用したいため、転職時に年収を上げる。
 →求人倍率の高い職種につくだけで給料が高くなる。

・レベルの高い企業に入りやすい
 →人がいないため、企業は元々の採用基準から下げて採用せざるを得ない。(完全なスキルよりはポテンシャルを見る)
 →求人倍率の高い職種につくだけで採用レベルの高い企業にも入社できる可能性がある。

 若干話が逸れますが、エンジニア特化の転職サービスも多数あります。需要が高いことがわかりますね。実力などはgithubで確認されるみたいです。遠竹さんもエンジニア特化の転職サービスに登録しているそうですが、返事するだけでアマギフ貰えたらしいです!(すごい…)企業が全力で優秀なエンジニアを採用したいことが伝わります。

転職における重要なこと

・転職で職種は変えにくい
・エンジニアは世の中から求められている

エンジニアを経験した今伝えたいこと

未経験からの立ち上がり
 エンジニアになって人生イケイケ!んなわけない…未経験からはじめるのはとても大変な事で、周囲が優秀で勝てる気がしなかったと仰っていました。遠竹さんが経験したケースとその対策を書いていきます。

何がわからないかわからない
 さて、プログラミングするか!
 …何がわからないかさえわからないぜ。
 未経験で始めたらきっと誰しもが経験する悩みかもしれないですね。

何でも聞いていいって言ったのに…
 何でも聞いていいと上司に言われて、わからないとこを聞きに行ったら、「自分で調べた?エラーメッセージ見た?ググった?英語のソースも見た?どこまで自分で調べた?何がわからないの?」と言われてしまったそうです。

対策
・素直にアドバイスをもらう。「何がわからないかわからない」と素直に聞くのもOK。考えても無駄になることが多いみたいです!
・次からどうすれば自分で解決できるのか学ぶこと
 自分の立場だったらどうやって検索します?とか、どうやって聞きます?を聞いて次に活かすとアドバイスをいただきました!

・振り返りのコツ:ジョハリの窓で考える

今からプログラミングはじめて大丈夫か不安になってくる
 周囲が優秀で勝てる気がせず、エンジニアをずっと続けるor 続けないで考えた時期があったそうです。そこで遠竹さんは「1つで勝てないなら掛け算で勝とう」と思いました。

一つで勝てないなら掛け算で勝つ!!!!
 今の時代はテクノロジー×ビジネスの両方ができる人材が求められています。遠竹さんはリクルートで人事×営業×エンジニア×新規事業の立ち上げを行いました。そんな遠竹さんから掛け算のポイントを伝えてくださいました。

どんな経験を積んでどんな掛け算でいけばいいのか
・専門性が高い職種で掛け算を作ること。
 (専門性の低い職種で掛け算を作ると他の人でもできてしまいます。ITに関わる予定なら、どんな職種に携わるにしても絶対エンジニアを経験しておいた方がいい)
・エンジニアを続けて経験年数で勝負するのもあり!
・エンジニアを一通り経験してエンジニア×○○で勝負するのもあり!

大学時代のおすすめの過ごし方

何を経験するか×そこから何を学ぶか
 遠竹さんは人生の目標見つけるために色んな人と会って話を聞いていました。例えば、小指の無いお坊さんと会っていたり、経産省にインターンするなど、思うがままに行動していたそうです。そして、本当に大事なのは「そこから何を学ぶか」だと仰っていました。学んだことをスプレッドシートにまとめていたのを見せてもらいましたが、ガクト様や仕事の上司、一蘭のノウハウが流出しない仕組みすらも言語化しています。「同じものを経験してもそこから何を学ぶかは違いますし、人からその差分を学び取ろうとする姿勢」が大事ですね。

プログラミングを学ぶ皆さんにメッセージ

 未経験からプログラミングをはじめるのはしんどくて大変です。ただ、その時に思って欲しいのは、しんどければしんどいほど他の人も簡単じゃない。ってことです。僕もエンジニアになろうとした時、色々な人に「今からエンジニアなんて無理だよ」「他のエンジニアに勝てるわけない」と否定され続けました。しかし、実際にキャリアチェンジをした数年後、みんな手のひら返しで「あの時の決断はすごいね」「エンジニアになれて本当に羨ましい」と褒めてきました。僕自身の経験からも、未経験からエンジニアを頑張る価値は絶対あると信じてます。

 僕はエンジニアになって人生の掛け算が増えたし、新規事業にチャレンジするチャンスも掴むことができました。せっかくの人生!しんどい道を選んでチャレンジしていきましょう!

筆者の感想

 遠竹さんの講演は非常に聞きやすく、お話が入ってきやすかったです。それは、たくさんのチャレンジを通して色々な経験をし、それを普段から言語化してきたからだと感じました。エンジニアになることは大変なことかもしれないが、それだけなることに価値があることを痛感しました。人生の掛け算を増やすために、これからもプログラミングをやっていこうと思います!

Q&A with POSSE

メンバー

エンジニアになるのにどんな理由があったのですか?

遠竹さん

・自分もプログラミングがわからなかったから、エンジニアを理解したかった

・誰でもできる仕事をしたくなかった

・気になったものを作ったら2000万円の利益になったって聞いて、自分で思いついたことを実現できることに魅力を感じたから。

・26歳で未経験でエンジニアになれるのか不安だった。色々な人に聞いて覚悟を決めた。

メンバー

新卒で求められるエンジニアのレベルはどれくらいですか?

遠竹さん

もちろん会社によるが、web系の大きな企業だと一通りの開発経験や技術理解に加え、コミュニケーション能力等が必要になってくる。

感想 by POSSE

メンバー

結論 : 専門性が高い職種のほうが実は将来は広い

理由 : 専門性が高い→狭い範囲しか知らない

という風にも捉えられると考えていたが、むしろ狭い範囲を極めることで他者と差別化できるし、専門性が低いところに転職する際にも逆よりずっと採用されやすいから。

メンバー

結論:プログラミングを大学時代に学んでおくことはとても重要である(改めて思った)。

理由:転職においては専門性が求められており、その上エンジニアの需要が高まっているのでプログラミングを大学時代に学んでおくことは大きなアドバンテージになると感じた。プログラミングをやりながら〇〇×プログラミングの〇〇を探し、チャレンジし、自分の価値を高めていく将来もいいなと思った。〇〇を大学生活やposseでも見つけるアンテナを張りながら過ごしていきたい。

ZOOM講演会の様子

この記事を書いた人